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ガハハの日常

ガハハ食堂

ガハハラーメン誕生!

やる気マンやる気マン
2023.11.25

その時、そこにいた者全員が衝撃を隠せなかった。

「私、ラーメン作るわ。」

そう言い放ったのは他でもない、ガハハ食堂の鉄腕料理人。

その人だった。

 

彼女はそのラーメンを完成させるために休日を費やし試行錯誤の上、ついにラーメンスープを作り上げたのだ。

まずはこだわりの麺を茹でる。

麺の茹で加減を見る彼女はまるで獲物を追うハンターの目をしていた。

1秒のミスも許されない。そんな緊迫感が現場(給湯室)には漂っていた。

「よし!今や!!」

その時、黄金色に輝く麺を彼女は静かにそして速やかに秘伝のスープにくぐらせた。

「か・・・完成や・・!ついに成し遂げたんや!!」

その瞬間、ラーメンの歴史が動く音がした。

「本当に作っちゃった!」

「なんということだ!」

「全米が泣いている!」

社内は称賛の嵐に包まれ、彼女を祝福する。

彼女は照れくさそうに「はよ食べな麺のびるで」とはにかんだ。

各自好きなトッピングを施すと・・・

透き通った煮干しベースのスープに黄金のような麺が鎮座している。

煮玉子、チャーシューも皆の手作りという手の混みよう。

ついにガハハ食堂の歴史に「ラーメン」という前人未到の快挙が達成された瞬間だった。

もうガハハ食堂に怖いものはなかった。

 

まず味わうのはもちろん社長。

「いただきます。」

普段柔和な社長からいつもの笑みが消え、その背中からは緊張感と興奮が隠しきれない。

そしてその緊迫した状況をも味わうように社長は静かに麺をすすった。

「ズズズズズズズズズ!!!!」

そして一瞬の沈黙。

時にして一瞬ではあったが、皆には時が止まったように感じた。

・・・

・・・

・・・

夜があったのかは分からないが、ラーメンの夜は明けた。

社長は大喜びだった。

美味しいラーメンに。そしてこの歴史的な瞬間に立ち会えたことに感動していた。

一同はガハハ食堂の鉄腕料理人を称賛し、そして新たなガハハの幕開けに心躍らせるのであった。

 

つづく

 

※この話は松本がかなり脚色という名のスパイスを加えております。ラーメンにはコショウだけに

 

 

やる気マン

この記事を書いた人やる気マン

阪神タイガースとサウナとビールを愛する男。特技は釧路のあるある100個言えます。